価格層別で検討しよう!大阪のSEO会社8選
【目次】
■低・中価格層SEO会社
✔ オーパスプラン有限会社
✔ S&Eパートナーズ株式会社
✔ デジタルフィールド株式会社
✔ ドンマイ株式会社
✔ 株式会社クロスウォーク
■高価格層SEO会社
✔ 株式会社ジオコード
✔ 株式会社PLAN-B
✔ 株式会社バリューエージェント
【低・中価格層SEO会社】
✔ オーパスプラン有限会社
>サービス内容
SEOメーカーとして、WEB制作会社やWEBマーケティング会社のSEOの裏方としてサービスを支えてきたオーパスプラン。確かなSEO技術で特に内部対策の徹底は目を見張るところがある。レポートや定例などアフターフォローもしっかりしているザ・SEO会社。
>会社概要
会社名:オーパスプラン有限会社
設立:2015年10月05日
サービス(事業内容):SEO対策 リスティング広告運用代行 ホームページ制作 写真撮影 動画作成
電話番号:080-2672-5475
サイトURL:https://opus-plan.net/
✔ S&Eパートナーズ株式会社
>サービス内容
「対面重視」というだけあって、コンサル重視のサポートを提供しています。
施策の透明性や、コミュニケーションを意識している方に向いています。
リスティング・ホームページ制作もサービスとして提供しており、Webマーケティング全般に対応しています。
ソーシャルメディアを活用したSEO対策プランや、Web集客全般をサポートするアドバイスプランなど、単なる検索結果上位表示以外のサポートも依頼できる会社です。
>会社概要
会社名:S&Eパートナーズ株式会社
設立:2013年1月
サービス(事業内容):SEO対策 リスティング広告運用代行 ホームページ制作
リクルートサービス
所在地:大阪府大阪市中央区南船場2-12-10 ダイゼンビル3F
電話番号:06-6245-0107
サイトURL:https://seo-best.jp/
✔ デジタルフィールド株式会社
>サービス内容
大阪を拠点にホームページ作成・リスティング広告・SEOを提供しています。
SEO対策の料金プランは完全成功報酬制度で、リスクなくサービスを利用できます。
リスクがない分施策の内容は確認が必要で、希望とマッチしているかは確認するようにしましょう。
リスティング広告運用は実績豊富で、アクセス解析や不正クリック対策のツール提供も行っています。
>会社概要
会社名:デジタルフィールド株式会社
設立:2008年4月
サービス(事業内容):SEO対策 リスティング広告 ホームページ制作
所在地:大阪市中央区安堂寺町二丁目1番10号 安堂寺第17松屋ビル1F 110号
電話番号:06-4302-5197
サイトURL:https://www.digitalfield.co.jp/
✔ ドンマイ株式会社
>サービス内容
月額固定型サービスから成果報酬型サービス、コンサルタントサービスと多様な料金体系でサービスを提供しています。
初期費用が比較的高額なのですが、キーワードごとに費用をかけることができるので、必要な対策キーワードが少ない場合は向いているといえます。
>会社概要
会社名:ドンマイ株式会社
設立:2016年1月25日
サービス(事業内容):SEO対策 リスティング広告 ホームページ制作
電話番号:06-6556-9175
サイトURL:https://www.donmai.osaka/
✔ 株式会社クロスウォーク
>サービス内容
完全成果報酬型SEOを実現したクロスウォーク社。MEOやGoogle for jobsなど新規サービスの提供にも積極的で、むしろ今はそちらでの知名度の方が先行しています。手軽にWEB施策をはじめたい方にはおすすめです。
>会社概要
会社名:株式会社クロスウォーク
設立:2013年4月
サービス(事業内容):SEO対策 リスティング広告 ホームページ制作
所在地:大阪府大阪市中央区平野町2-2-8 イシモトビル5F
電話番号: 06-4708-5497
サイトURL:https://crosswalk.co.jp/
【高価格層SEO会社】
✔ 株式会社ジオコード
>サービス内容
SEO・Webサイト制作・リスティング広告を一社で対応、2005年設立で豊富な実績があります。
費用は月額30万円~で、費用内で内部対策・コンテンツ作成・スマーフォン対応など幅広く対応しています。
(環境次第ですが)サイトへの実装まで依頼できるのもポイントで、リソース不足にお悩みの方には便利なサービスです。
SEOについて理解の浅い方やサイトの課題が気になる方向けの、無料サイト調査も実施しています。
2015年に大阪の梅田に関西支社を開設しました。
現在では関西支社から西日本のお客様へ定例訪問し、コンサルティングを行っています。
>会社概要
会社名:株式会社ジオコード
設立:2005年2月
Webサイトの企画、製作、コンサルティング
所在地:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 タワーA 24F
電話番号:06-6377-0395
サイトURL:https://www.gc-seo.jp/osaka/
✔ 株式会社PLAN-B
>サービス内容
SEO・リスティング広告・Webサイト制作・DMPとワンストップでサポートしている会社です。
DMP事業ではユーザー分析DMP「juicer」を提供、ユーザー心理から施策につなげることを可能としています。
PINTO!というメディアの展開や、毎月のSEO動向レポートなど、技術力にも信頼を置ける会社です。
>会社概要
会社名:株式会社 PLAN-B
設立:2003年10月
サービス(事業内容):デジタルマーケティング事業 メディア事業 人材事業
所在地:大阪市西区新町 1-28-3 四ツ橋グランスクエア 6階
電話番号:06-6578-5558
サイトURL:https://www.plan-b.co.jp/
✔ 株式会社バリューエージェント
>サービス内容
大阪を拠点にホームページ制作やSEO対策、リスティング広告の運用などを行うWEBマーケティング会社です。
WEBコンサルティングやSEO、リスティング運用代行の他に経営コンサルやビジネスコーチングも行っています。
SEO対策はコンサル・コンテンツがメインで、コラムコンテンツの作成も対応可能です。
>会社概要
会社名:株式会社バリューエージェント
設立:2005年3月10日
サービス(事業内容):ホームページ制作 SEO対策 リスティング広告運用代行 Facebook広告運用代行 IT導入支援
電話番号:06-4805-7778
サイトURL:https://valueagent.co.jp/
塚本謙一の歴史講座02【埴輪(はにわ)】
堺市をはじめとした百舌鳥古墳群が世界遺産登録され、古墳とならび注目を浴びているのが埴輪(はにわ)です。
埴輪は粘土を様々に成形して色を付けて焼いた素焼きの焼き物で、死者を祀る古墳とともに生まれたと言われています。
【土偶と埴輪の違いは?】
■土偶
埴輪も土偶も焼き物で人の形をしたものがあるということで具体的な違いがわからない方もいらっしゃるかと思います。
土偶は、縄文時代(紀元前131世紀頃~紀元前4世紀頃)に作られた土製品で、動物や人間の形をしています。
「土偶」が何のために使われていたのかという点は、明らかになっていません。ただし、ほとんどの「土偶」は、乳房や臀部などの女性的な身体特徴を強調した造形をしており、女性像が多いということから、多産や安産を祈願するための人形だったと考えられています。
また、多くが破損された状態で出土しているため、「土偶」は壊すためのものだったという説もあります。具体的には、人々が自分の身代わりとして「土偶」を壊すことで、健康維持を祈ったいう考えが有力です。
そのため祭祀などで呪術的な用途として使われたとする説があります。
■埴輪
一方、埴輪は弥生時代から作られているもので土偶よりも比較的新しいのです。
また人型以外にも様々な形があり、用途は古墳の周りに並べることです。埴輪についてはこの後詳しく紹介しますが、一番大きなものとしては形状がかなり違うようです。
つまり、土偶と埴輪の大きな違いは、作られていた時期と用途です。
埴輪は大きく円筒埴輪と形象埴輪の2種類に区分されます。埴輪の中で一番早く登場するのが円筒埴輪です。その起源は、弥生時代後期に吉備地方で発達した葬送儀礼用の特殊な土器でした。
最初の前方後円墳といわれる箸墓古墳の葬送儀礼で使われた器台や壺がもっとも古いようです。しかし形が単純だからといって侮ってはいけません!
円筒埴輪はとても多く使用されたことや、前方後円墳の広がりとほぼ同時に全国的に広く使用されたことから、その古墳の年代を決定する指標ともなるのです。
もう一種類が形象埴輪といって、家・人物・動物・盾などをかたどった埴輪です。
目と口が丸く開いている木霊のような顔つきの人形埴輪はなんとなく優しげでかわいいですよね。ちなみに人の他にも、馬や茅葺き屋根の家など様々な形のものがあります。
家形埴輪は墳頂の中央部に配置されるもので、単独で置かれることは少なく複数で置かれ、その周りを円筒埴輪や器財埴輪が取り囲んでいるため首長の居館や神殿・祭殿などの建築物がどこにあったかを復元するのに役立っています。
動物の形だと飾り馬が最も多く、亡くなった方の権威を表していました。埴輪にはたくさんの種類があり、それぞれの形や並べ方に意味が込められているのです。
▼補足
【埴輪とは】
日本の古墳の装飾として墳丘上あるいはその裾部に並べ置かれた土製品。円筒形をしている円筒埴輪と人物,家,動物,器材などをかたどった形象埴輪の2つに区分される。前者は墳丘の表飾として,あるいは墓域を示すために置かれ,後者は葬送の儀礼,あるいは祭祀などに関連して墳丘の頂部や墳丘上の各所に置かれたと思われる。形象埴輪には衣服,装飾品,武器その他当時の生活を表わすものも多く,また素朴ななかに,よく感情を表現しており,美術史研究の対象にもなっている。埴輪の起源については野見宿禰が殉死の代用としてつくることを献策したという伝説がある。形のうえからみると,岡山県などで発見された,弥生時代後期から古墳時代にかけてのものといわれる器台,円筒などが埴輪につながるのではないかといわれている。[≫コトバンク参照]
【土偶とは】
人物や動物をかたどった土製品。エジプト,メソポタミア,中国など世界各地で古代より制作されていた。初めは宗教的,呪術的な意味をもつ偶像であったが,のちには墳墓の副葬品,玩具ともなった。中国では殷代から俑 (よう) と称する人物,動物などの陶製像があり墳墓に副葬された。日本では縄文時代に盛んにつくられた。土偶の彫刻表現は時期により相違があり,人物土偶はいずれも女性を象徴的に造形し,農耕社会にあっては,生産神としての地母神崇拝を表わすものといわれる。人物土偶のほか犬,いのししなどの動物土偶もある。弥生時代に土偶の遺例はほとんどないが,古墳時代には埴輪土偶と称する形象埴輪 (家形,器材,動物,人物) がある。[≫コトバンク参照]
塚本謙一の歴史講座01【古墳】
古墳の定義と種類
古墳とは、一般的に古墳時代に造られた墓を指す名称である。その定義は難しく、学界でも諸説が唱えられている。一般には、盛り土を施したいわゆる墳丘をもっていること、死者を手厚く葬るための副葬品や棺をもち、それらを保護する石室などの施設を備えている古代の墓などとされる。地域によっては低い盛り土をもち、多少の副葬品を伴う弥生時代後期の墓もあるが、これらは古墳時代に移行する段階の墳墓である。また、古墳時代の墓が、すべて古墳の定義を満たしているわけでない。一般庶民の墓は、弥生時代と同様に土に穴を掘って遺体を埋める、墳丘のない土壙(こう)墓が大部分で、これは古墳とは呼ばない。小高い墳丘をもち、一見して古墳と判定し得るような墓は、当時の支配階級や有力な農民層だけが築き得たものである。古墳は、その形から円墳・前方後円墳・前方後方墳・方墳・上円下方墳・帆立て貝式古墳などに分けられる。最も普通に見られるのは、こんもりとゆるやかに土を盛った円墳である。また、古墳時代の始めから、中心的な墳墓として築造されたのが前方後円墳や前方後方墳である。前方後円墳は、円墳の前面に祭壇を設けるための方形部を付設したものとされる。古い時期のものは、前方部が低く細長いのが特徴である。新しいものでは、前方部の先端が大きく広がり、高さも後円部と変わらなくなる。次に述べる埋葬施設は後円部にあるのが普通であるが、前方部に見られる場合もある。
塚本謙一の包丁講座03【砥石】
【角砥石とは】
角砥石とは、人造の研削材を主原料に成型・焼成した人造砥石と、天然物ならではの研ぎ味を持つ天然砥石の2種類があります。
工業用から一般家庭、農家、本職等の方々の使用されている刃物や道具類のお手入れに、昔から"砥石"と呼ばれ幅広く愛用されています。
一般的に使用されるのは人造砥石
人造砥石の歴史は新しく、19世紀の終わりにアメリカで相次いで研磨材が製造されたことからスタートします。
天然物の砥石は高価なものになるので、よっぽどの拘りがなければ一般の方は使用しないと思います。
【人造砥石の原料】
1.主原料(砥粒=研磨材)
■炭化ケイ素質研磨材(JIS記号でC・GC系)
■アルミナ質研磨材(JIS記号でA・WA・PA系)
■上記2種を混合するもの。
炭化ケイ素質研磨材はケイ石とコークスを原料として、直径2mm~5ミクロンの大きさの六方体のゴツゴツと角が立った微粒子。最も硬く研削力がある。
主に荒砥・中砥の研磨材に使われている。
アルミナ質研磨材の主な原料はボーキサイトで、粒度は炭化ケイ素質研磨材とほぼ同じ。
炭化ケイ素に次いで硬く、砥粒はやや丸みを帯び、炭化ケイ素よりも柔らかな研ぎ味をつくる。
主に中砥・仕上砥の研磨材として使われます。
2.結合剤
人造砥石は科学的に作り出された主原料に結合剤を混ぜて成形し、焼き物と同じように焼き固めて仕上るのがほとんどです。
研磨材を結合させる結合剤には陶器の釉薬・碍子の原料(ガラス系)・セメント系物質・樹脂などがあります。
【主な製造法】
■ビトリファイド法
研磨材とセラミック質結合剤(陶器の釉薬など)を調合して、高圧で固めて高温で焼成して仕上げる。
主に荒砥~中砥が作られ、手研ぎ砥石の大半はこの製造法によります。
■マグネシア法(セメント系)
研磨材とセメント系の結合剤を調合して、練り固め乾燥させて仕上げる砥石。研削力はビトリファイド法に次いであり、なめらかな研ぎ味がある。
地鉄と鋼の境の波紋をきれいに出す場合によく使われる。主に中砥~仕上砥が作られる。
■レジノイド法(樹脂系)
研磨材とフェノール樹脂などの結合剤を調合して、約200℃で焼き固めて仕上げる。やや研削力は落ちるが、きめ細かい研ぎ味がある。主に中砥~仕上砥が作られる。
【砥石の種類】
■荒砥石
砥石の砥粒が粗い砥石で、刃欠けなど包丁の切れ味が極端に悪くなってしまった場合に用いることが多い砥石です。一般家庭で使用する包丁においてはそこまで出番が多い砥石ではありませんが、長く包丁を使っていく上で必要になるケースも出てくるのであって困ることがありません。
後述する中砥石や仕上げ砥石ではできない作業になるので、長く包丁を使用していくことを前提にしっかりと包丁のメンテナンスをしたい人にとっては必須となる砥石です。
■中砥石
刃の微調整など一般的な包丁の手入れに使われる砥石が中砥石です。砥粒が荒砥石ほど荒くないので比較的なめらかに刃を削って切れ味を取り戻すことができます。
一般家庭で普通に料理する場合なら中砥石だけあれば手入れを行っていくことができます。砥石をこれから使っていこうとする初心者の人はまず中砥石を使って手入れしていくことをおすすめします。
■仕上げ砥石
中砥石でついた傷を取り去ることができる包丁研ぎの仕上に用いられる砥石が仕上げ砥石です。通常の手入れなら中砥石でも可能ですが、さらに刃をなめらかに削ることによって食材の切り口をきれいにすることができます。料理にこだわる人は必要になる砥石なので用意していて損になることはありません。
それに加えて包丁を使うたびに仕上げ砥石で手入れすることによって切れ味はもちろん包丁の耐久性を持続することもできるので、こまめに手入れをしたい人にもおすすめの砥石となっています。
【包丁用砥石の選び方】
もっとも一般的な包丁といえば、ステンレスや鋼(ハガネ)といった金属ですが、最近ではセラミックやチタンといった硬度の高い金属や特殊な素材も使用されています。
そのため一般的な砥石では研ぐ事ができないケースもあるため、適当な砥石を選んで包丁をだめにしてしまう前に、自分の包丁にあった砥石を見つけるポイントを覚えておきましょう。
■鋼の包丁
鋼は硬い素材なので効率よく手入れをするには硬い素材を使った砥石が適しています。やわらかめの素材を使った砥石でも研ぐことは可能ですが、鋼が硬い分、砥石の表面が削れやすくなってしまうので適しているというわけではありません。
基本的には硬度が高いセラミック系の砥石が適していることを頭に入れておきましょう。
■ステンレスの包丁
基本的にはステンレス製の包丁にはやわらかめの砥石が適しています。ステンレスは鋼ほど硬度が高いわけではないので一般的に使われている砥石で問題ありません。
硬い砥石を使用してはいけないわけではなく硬い砥石を使っても研ぐことは可能ですが、やわらかめの砥石を使用するときよりも研いでいる感覚は薄いかもしれません。
■セラミック包丁
硬度が非常に高いセラミック包丁を研ぐ場合は上記の砥石では研ぐことはできません。セラミック包丁を研ぐ場合にはダイヤモンド砥石を使用することによってセラミックの硬度に負けることなく研ぐことができます。
しかしセラミック包丁が刃欠けなどをした状態だとダイヤモンド砥石を使用しても手間が非常にかかります。そういった場合はメーカーなどに修正してもらう方が手間や費用を考えるとメリットがあるので、メーカーが修正の対応をしているか念の為確認しておいたほうがいいかもしれません。
塚本謙一の陶磁器講座02【焼き物の種類】
焼き物は、大きく陶器と磁器に分けられます。さらに主原料の割合の違いと、最終の焼成温度の違いによって4種類(土器、炻器、陶器、磁器)に分けられます。
【土器】は人類の作った初めてのやきもので、今から12000年前に作られたといわれています。日本では縄文式土器など文明の始まりに登場し、焼き温度は900度、粘土をこねて成形して火にくべるだけの素朴なやきものでした。弱点は粘土を焼いただけのため吸水性が高く、水の保存ができないことが欠点でした。
【炻器】は焼き締めの陶器で英語ではストーンウェアと呼ばれます。窯を用いて1200度という高温で焼き上げたもので、粘土が固く焼き締まり水を通さないのが特徴の1つです。日本では古墳時代に須恵器(すえき)を経て、中世に信楽焼、備前焼が登場、今日でも残っています。
【陶器】の最大の特徴は釉薬(ゆうやく=うわぐすり)がかかっていることです。釉薬とは器の表面にかかっているガラス質の薄い膜で、水を通しません。中国では紀元前5000年頃に登場します。釉薬は偶然の産物、と言われています。燃料に使っていた木材、枯れ草の灰がたまたま器にかかり、火の温度が1000度を超えた中で焼成すると、灰自体が解けて性質が変わりガラス質の膜になりました。まったく意図せず釉薬が部分的にかかってしまったと考えられています。これを自然釉(しぜんゆう)と呼びますが、人が意図的に操作しはじめたときが、陶器の誕生のときだと言われています。陶器になり焼き方も変わっていきました。火に2回通すようになったのもこのころです。最初は粘土を焼き、次に釉薬をかけてもっと高い温度1000度―1200度で焼く、ここに大きな技術の革新があったとされています。日本の器は陶器が圧倒的に主流です。瀬戸焼、志野焼、萩焼、美濃焼、益子焼など数え切れないほどの焼き物が存在し、世界トップクラスのやきもの大国であることは間違いありません。
そして【磁器】。ジンギスハーンの台頭によってモンゴル帝国 “元“ が建国されたころ、中原というところにあった景徳鎮で真っ白な磁器が生まれたのは、今から1000年以上前のことです。それまで宋の王室御用達窯の数々が磁州というところにあったので白いやきものを今でも磁器と呼んでいますが、これは白い陶器でした。景徳鎮の陶磁器と他の土器・炻器・陶器との違いは光を通すか通さないで、陶磁器は透光性があり、鉱物が半透明化することを“磁器化する”といいます。何故景徳鎮で陶磁器ができたのか、中国で景徳鎮から近い“高嶺(カオリン)“という山地でとれる不純物の少ない白い特別な粘土 カオリンと、陶石と呼ばれる石英、長石を粉末に砕き水で濾して不純物とりのぞき、カオリンとまぜあわせて原料を作る高い技術があったからです。光を通す性質を作るのは長石で、高温で焼くと溶けてガラス質になります。しかもカオリンは、石英と混ぜると単体で焼くより低温でガラス質になり製造が容易になります。それでも窯の温度は他のやきものより高い、1400度くらい必要です。それぞれの材料の役割ですが、石英は磁器の中で骨組みの役割を果たします。ドロドロの長石を、まるで骨のように支える石英はつなぎでした。石英、長石の粉末の間に入り粘り気を出し、形を保つという役割を果たしているのです。
磁器の製造には実に多くの技術、知識必要でした。土、石、火の深い付き合いがなければ磁器は作れません。土器から陶磁器まで9000年の時間が必要でした。ちなみに現在のカオリンは”高嶺“では取れません、掘りつくされてしまったため、中国の他の地方で産出されています。磁器は上品で白い色、しかも光を通し、焼き上がりは薄くて気品があり、しかも炻器より更に硬く丈夫でした。そして非常に硬く焼きしまっているので指で叩くと金属質の高い澄んだ音がします。
磁器の発明によりやきものの技術は頂点に達します。そしてそこから朝鮮、日本の有田焼、そして西洋に渡りマイセン磁器が誕生していくことになるのです。
塚本謙一の陶磁器講座01【信楽焼】
信楽町は滋賀県の最南端、標高300mの高原地帯にあり、古くから焼きものの町として栄えてきました。現在でも町の中には、登り窯、レンガ積みの煙突など、焼きものの町らしい風情が漂い、あちらこちらで愛嬌のある狸が訪れる人々を出迎えます。信楽焼といえば「狸」のイメージを持つ方が多いでしょうが、その昔、縁起物として狸庵の初代 藤原銕造が作ったのが始まりといわれています。
昭和26年、昭和天皇が信楽行幸の際、この狸たちに旗を持たせて町中で歓迎したところ、これをたいへん喜ばれ 「をさなどき あつめしからに なつかしも 信楽の狸をみれば」と詠まれたことから、 この後全国的に信楽の狸が有名になったといわれています。
信楽焼は1250年の歴史があり、日本六古窯の一つ(他は瀬戸・常滑・丹波・備前・越前)で、古くは天平14年、聖武天皇が紫香楽宮を造営する際に、屋根の瓦のために、あちこちから職人を集めて焼いたのがはじまりといわれています。 産業としては鎌倉時代にスタートし、農耕用の水瓶や種壺など自然の灰をかぶった素朴なものが作られました。 室町時代末期になると、茶道の発展と共に、千利休ら多くの茶人が茶器として愛用したため「信楽焼」はその名を広め、後世になって珍重されている各名器もこの頃に焼かれました。 現在では狸はもちろん、土の温かみや手作りの味を伝える食器や花器など、はたまた陶板やレリーフまで幅広く焼かれています。
信楽焼の特徴としては「火色」「焦げ」「灰被」の3要素が挙げられます。さらに長石粒が多く含まれた信楽の土は、焼かれると器の表面に白く細かい石粒が表れ、乳白色の斑点に浮かびあがります。また窯の中で、薪の灰が炎の勢いにより自然にかかり、緑色や褐色に発色します。これらの特徴は窯の温度などその時々の状態により、その程度がさまざまに変化し、この自然が生み出す美しさが人気のひとつです。気取らない素朴な信楽焼は日本の焼きものの原点ともいわれています。
塚本謙一の包丁講座02【包丁の種類】
■三徳
なんでもこなす万能包丁。
三徳包丁は、一般家庭でもっとも使われている包丁です。
三つの徳、つまり「肉」「魚」「野菜」など幅広い用途で使用できることを意味しています。
どんな食材にでも使用でき、刃渡りが長くないので、初心者でも安心して使えます。
お料理が上達していくと、刃渡りが長いものや形状が違うものが欲しくなりますが、はじめの1本がほしい、1本で全て事足りてほしい、という時には三徳を選べば間違いありません。
三徳は肉や野菜など、特定の食材に特化しているのではなく、全ての食材に対して平均的に優れているので、まずは三徳から始めて、ご自分のスタイルが見つかったあとに、専門の包丁を選ぶという流れがいいでしょう。
■牛刀
大きめの万能包丁として。
明治時代に西洋から牛肉を食べる文化が入ってきた時に、一緒に入ってきた包丁です。
その名の通り、牛肉を切るために作られた包丁で、海外で広く使われている包丁です。
形状が三徳と似ているとお気づきになった方もいるでしょう。
海外では牛肉以外の全ての調理を牛刀1本で行うので、大きめの三徳のようなものです。
言い換えれば「海外版三徳」ということもできる包丁です。
三徳よりも刃渡りが長いのは、もともと肉の塊を切るのが目的としているためです。肉の塊に刃を入れやすい(切り込みやすい)ように細身にできているのです。
牛刀は用途の広さから一般家庭からプロの料理人まで幅広く使われています。
三徳包丁で物足りなくなり牛刀を選ぶ方も多いですが、スリムな見た目に惹かれて最初から牛刀を購入される方もいらっしゃいます。
大きめの三徳として使えるので、最初の一本として選んでもお使いいただくことができます。
なお、藍包丁の牛刀には21cmと24cmの2タイプありますが、24cmは慣れていないと大きすぎると感じるでしょう。
最初の1本を選ぶのであれば21cmをおすすめします。
■ペティナイフ
小さめの万能包丁として。
ペティナイフは「Petit」、日本語で言う「プチ」と呼ばれているぐらい小さな包丁です。
形状はご覧の通り、三徳よりも刃渡りが短く、牛刀にようにスリムなボディをしています。
ペティは果物ナイフと言われることもあり、りんごの皮を剥いたり、フルーツの切り分けに便利な形をしています。
北米では大きな肉を食べる文化によりペティはあまり使用されないようですが、フランス料理ではペティナイフで全ての調理を行う方も多いのだそう。小回りがきくサイズ感なので、細かい装飾を施すのにも向いており、見た目の美しさを重視するフランス料理には最適なのです。
日本でも三徳よりペティのほうが便利という根強いファンがいるほどペティは便利な包丁で、まさに「小さめの三徳」と呼べるでしょう。
また、そのサイズ感と軽さから持ち運びにも便利なので、アウトドアやキャンプの道具として選ばれる方も多いようです。
■薄刃(うすば)
野菜の皮むきのスペシャリスト。
薄刃包丁は野菜カットのスペシャリストです。
ひとめ見ると、中華包丁のように見えるのですが、実は全く違う用途です。
薄刃包丁とは、大根の皮を桂剥き(かつらむき)するときに便利なように、刃が薄くできています。
なぜ野菜のカットに特化した包丁があるか不思議に思われるかもしれませんね。
実は主婦でもプロの料理人でも、もっとも多くカットする食材は肉でも魚でもなく「野菜」だと言われています。
つまり、野菜カットはもっとも時短効果が高く、お料理のクオリティーに直結するのです。
三徳などの万能包丁を手に購入し、使い慣れてきた頃にご自分のお料理の方向性が見えてくると思いますが、
そのときに「肉」でもなく「魚」でもなく、自分は「野菜」を極めたいとお感じになられたら、
この種類の包丁をお選びいただくのがよいでしょう。
なお、キャベツの千切りなどのカットもできますが、かぼちゃなどの硬い野菜のカットには薄刃だと刃が書ける恐れがありますので、三徳などをお使いいただくのがよいでしょう。
魚は経験者向け。
食材が魚となると、包丁の専門性がぐっと高くなり、包丁を使い慣れている方向けになっていきます。
伝統的に魚を食してきた日本ならではの和包丁の代表格、それが出刃(でば)包丁と柳刃(やなぎば)包丁です。
■出刃(でば)
魚をさばくための包丁。
ご覧の通り、まず魚をまるごと買ってきたらいくつかの塊に切り分けなければいけません。
出刃包丁は、ズバッと頭を切り落としたり、背開きや骨の処理をするので、刃元が太く丈夫に作られています。
お料理好きのかたや漁師さんは、小さい魚であれば、出刃1本でお刺身まで作る方もいらっしゃいます。
■柳刃(やなぎば)
刺身をつくるための包丁。
出刃で魚をさばいた後は、切り身(=お刺身)を作りますが、その時に使うのが柳刃包丁です。
お寿司屋さんや和食の板前さんが鮮やかに使っている、あの刃渡りが長い包丁です。
これまでの三徳や牛刀が「押して切る」のに対して、柳刃包丁は食材を一気に「引いて切る」のが特徴です。
そうすることで、身崩れせずに、美しく、おいしそうなお刺身ができるのです。
また、これまで三徳や牛刀などは刃の両側が尖っている「両刃」という形で利き手を選びませんが、出刃も柳刃も刃が片方にしかついていない「片刃」ですので、右利き用と左利き用があるのを覚えておいてください。
片刃は、食材にグッと切り込みやすいのが特徴です。また、高価な刃を使っており、錆びやすいのも特徴です。プロの方やお料理好きの方が選ぶ包丁と言えるでしょう。