マーケティングの定義
【マーケティングの定義】
マーケティングと言っても人によって色々な考え方があります。
例えば、
「市場調査のこと!」
「販売プロモーションを考えること!」
「ブランド構築を考えること!」
「企業戦略を考えること!」
...など、様々なイメージがされます。
決して、上記のイメージが間違っているということではありませんが、これらはマーケティングの一部に過ぎません。
では、マーケティングの定義とはどういったものでしょうか。
"マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。 また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。"
【デジタル大辞泉】
『顧客ニーズを的確につかんで製品計画を立て、最も有利な販売経路を選ぶとともに、販売促進努力により、需要の増加と新たな市場開発を図る企業の諸活動。』
【広告用語辞典】
様々な定義が存在するが、財・サービスの交換に際して、需要と供給との間に生ずる問題を解決する過程、あるいはその技術的体系を指して使われることが多い。またその考え方の傾向として、顧客(消費者)志向、競争志向、価値想像志向などが指摘できる。この志向のもとで、継続的な交換関係を創造的に持続していくことが目視される。
【日本オペレーションズ・リサーチ学会】
マーケティングとは, 個人や組織が製品の創造を行い, 市場での交換を通じて自らのニーズや欲求を満たすために行う様々なプロセスのことである
消費者の求めている商品・サービスを調査し,供給する商品や販売活動の方法などを決定することで,生産者から消費者への流通を円滑にする活動。
マーケティングとは、顧客の創造、維持を目的とする企業が、その目的を満たすような交換を顧客とのあいだに生み出すために、アイデアや財やサービスの考案から、価格設定、プロモーション、流通に至るまでを計画し実行するプロセスです。
【ニーズ創造研究所】
マーケティングは、業務の効率(利益の効率)をアップさせる科学的手法といえます。売れるための仕組みづくりともいわれています。よく、宣伝や販売促進活動がマーケティング活動と思われているようですが、本来は、顧客のニーズを満足させるための活動といえます。
【ストラジー&タクティクス株式会社】
お客様に価値を提供してお金をいただくこと
【E・J・マッカーシー】
標的市場を選定することであり、その標的市場に対し、最も適切なマーケティング・ミックスを実行することである
"マーケティングの理想は、販売を不要にするものである"
【フィリップ・コトラー】
"マーケティングとは経営そのもので、消費者に自社を愛してもらうことが最終ゴール。"
"マーケティングとは、個人や集団が製品及び価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである"
【セオドア・リビット】
"'ドリルを買いに来た人が欲しいのはドリルではなく穴である"
顧客満足を軸に『売れる仕組み』を考える活動
【日本マーケティング協会】
"正確にマーケティングを定義すると、「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」"
"マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・流通・交換するための活動、一連の制度、過程である。"
多種多様な定義がありますが、マーケティングの説明で良く使われてのが、
「営業しなくても商品が売れる仕組み、状態を作ること」とてもシンプルでわかりやすい説明だと思います。
私自身もこの説明を使いますが、これだけだと不十分な要素があります。
まずはアパレル店舗を想像してみてください。
アパレル店舗では、どのような利益をあげる=服を買ってもらう方法があるでしょうか?
店舗に来てくれたお客様に対し、オススメのコーディネートやお客様にあったスタイルを提案することで販売に繋がることも多くあるでしょう。セールなどの情報を、店頭に立ち宣伝している方を見かけることもあります。これらは、お客様が店舗に来てくれて初めて行える営業活動であるといえます。
この活動を販売や営業活動と定義すると、【店員さんが服を買ってもらうために店頭に立ち呼び込みをしたり、フロア内のお客さんに声をかけて回ったりしなくても】がマーケティング活動であると言えるのです。